富岡シルクは
国産ではなく
純国産

富岡シルクについて

国内流通シルクの中で
純国産シルクはわずか1%以下

輸入生糸を使用しても日本で加工した絹製品は「国産」と名乗ることができます。
富岡シルクは富岡産の繭だけを使用した「純国産」。
原料となる繭の生産から製品になるまですべての工程を国内で行う「純国産」は、
国内で流通する絹製品の中で、わずか1%以下です。
「数が少ない=価値がある」だけではありません。
生産履歴が明確で作り手のこだわりや安心・安全への配慮が行き届いている。
“量より質のブランド”として本当の価値を追求したシルク、それが富岡シルクです。

※(一財)大日本蚕糸会調べ

富岡シルクの
歴史

過去から現在、そして未来へ紡がれる富岡プライド

養蚕業が衰退の一途をたどる中、富岡製糸場の世界遺産登録を機に富岡では養蚕文化を継承しようという若き担い手が登場しています。日本の絹産業を支えてきた技術とプライドを受け継ぎ、新しい未来を創造する芽が息吹いているのです。

過去から現在、そして
未来へ紡がれる富岡プライド

養蚕業が衰退の一途をたどる中、富岡製糸場の世界遺産登録を機に富岡では養蚕文化を継承しようという若き担い手が登場しています。日本の絹産業を支えてきた技術とプライドを受け継ぎ、新しい未来を創造する芽が息吹いているのです。

「メイド・イン・ジャパン」の原点
ここにあり

明治時代、日本の蚕糸業を世界一の水準へと牽引した「富岡製糸場」。1873年に開催されたウィーン万国博覧会では世界で第二等である「進歩賞」を受賞し、その品質の高さを世界に知ら占めました。製糸技術とともに原料となる繭を生産する養蚕技術へも研究が重ねられ、高品質な生糸の安定供給を可能にし、1909年には日本の生糸輸出量は世界一となりました。群馬から世界に羽ばたいた「メイド・イン・ジャパン」のシルクは高い評価を獲得。当時、一部の特権階級のものであったシルクを世界中の人々に広める役割を果たしたのです。

豊かな自然の恩恵を受けて
生き続ける養蚕文化

富岡が製糸場建設地として選ばれた理由の一つに、古くから養蚕が盛んであったことが挙げられます。良質な桑を育む水はけの良い土壌、養蚕に適した温暖な気候、蚕に愛情を注ぐ養蚕農家。近年は養蚕に興味を持った若い年代の人たちが富岡に移り住み、熟練の養蚕農家から養蚕技術を学び、新たに養蚕を始めるケースが少なくありません。 富岡の豊かな自然の恵みと人々の熱意に支えられ、富岡には養蚕文化が脈々と息づいています。

富岡シルクができるまで

どこで生まれて、何を食べて、
誰が、どんな想いで育てた繭なのか、
そして、その繭がどのように糸になるのか、
富岡シルクは全ての製造過程が目に見えます。

卵から孵ったばかりの蚕の幼虫は、わずか2mmほどの大きさ。病気にかかりやすいため、衛生管理の行き届いた「共同飼育所」で育てられ、2回脱皮した後、養蚕農家へとやってきます。
蚕、この小さな天の虫は、桑の葉しか食べません。3令、4令、5令の頃は桑の葉をもりもり食べて成長。その際に桑を食べる音は、まさに「雨音」に例えられるように雨でも降っているかの如く聞こえます。農家は多い時で1日5回も桑を摘み、蚕に与えます。
桑を食べなくなり、体が黄色く透き通ってきたら繭づくりの合図。「回転まぶし」という格子状の枠に入れられた蚕は、自分を守るために丸2日間糸を吐き続け、シェルターである繭を完成。その繭糸の長さは1,300mから1,500mに及びます。繭の中の幼虫が蛹(さなぎ)になったら回転まぶしから繭を外し、出荷します。
生き物相手の養蚕は、一筋縄ではいきません。温度管理や餌の量、糸を吐くタイミングなど、毎回異なります。農家は日々、蚕と自然と真剣に向き合い、愛情を注いで育てます。

卵から孵化した蚕が
繭となり
出荷されるまで

卵から孵ったばかりの蚕の幼虫は、わずか2mmほどの大きさ。病気にかかりやすいため、衛生管理の行き届いた「共同飼育所」で育てられ、2回脱皮した後、養蚕農家へとやってきます。
蚕、この小さな天の虫は、桑の葉しか食べません。3令、4令、5令の頃は桑の葉をもりもり食べて成長。その際に桑を食べる音は、まさに「雨音」に例えられるように雨でも降っているかの如く聞こえます。農家は多い時で1日5回も桑を摘み、蚕に与えます。
桑を食べなくなり、体が黄色く透き通ってきたら繭づくりの合図。「回転まぶし」という格子状の枠に入れられた蚕は、自分を守るために丸2日間糸を吐き続け、シェルターである繭を完成。その繭糸の長さは1,300mから1,500mに及びます。繭の中の幼虫が蛹(さなぎ)になったら回転まぶしから繭を外し、出荷します。
生き物相手の養蚕は、一筋縄ではいきません。温度管理や餌の量、糸を吐くタイミングなど、毎回異なります。農家は日々、蚕と自然と真剣に向き合い、愛情を注いで育てます。

ひと粒ひと粒に込められた愛情
「育ての親」の顔が見える
シルク

蚕は人の力無しでは生きていけません。養蚕農家では蚕を「お蚕(こ)さま」と呼び、我が子のように慈しんで育てます。新鮮な桑を与えるため、朝の暗いうちから一日に何度も桑を摘みに桑園へ。病気にならないよう寝床を清潔に保ち、温度管理に細心の注意を払います。蚕が美しい糸を吐くのは、愛情をたっぷり受けて育ったからこそなのです。

『絹の国』群馬が開発
風土を活かした
オリジナル蚕品種

細い糸を吐く蚕、夏に強い蚕、黄色い糸を吐く蚕、糸の量が多い蚕。一口に蚕といっても種類はさまざまです。富岡シルクは群馬の気候風土に合わせて開発された群馬県オリジナル蚕品種を使用。それぞれの特性に合わせ、どこにも真似できない商品を開発しています。今もこれだけ多くの蚕品種があるのは、「絹の国」群馬ならではの蚕糸技術です。

  • ぐんま細
  • ぐんま200
  • ぐんま黄金
  • なつこ
  • 蚕太
  • 上州絹星
  • 新小石丸
  • 新青白
  • 世紀二一

生産しているのは世界でわずか数戸
希少な最高級蚕品種
「ぐんま細(ほそ)」

群馬県オリジナル蚕品種の中で最も繭糸が細く、全国で富岡市と安中市のわずか数戸の農家でしか生産されていない希少な蚕が「ぐんま細(ほそ)」です。小ぶりな繭から繰り出される糸は2.2デニールと、通常の繭と比べて3割ほど細いのが特徴。白度が高く、染色性に優れ、最高級の名にふさわしい艶やかで上品な光沢が魅力です。富岡シルク推進機構オリジナル商品は、この「ぐんま細」を100%使用しています。

出荷された繭から
生糸ができるまで

農家で生産された繭は、安中市にある国内最大規模の製糸工場「碓氷製糸」で生糸に加工されます。工場では中の蛹(さなぎ)が羽化しないように熱風乾燥し貯蔵。糸がほぐれやすいよう繭を煮てから糸を引き出し、自動繰糸機にかけます。
繭糸は髪の毛の約4分の1の細さ。数本の繭糸を撚り合わせて、1本の生糸が作られます。
富岡シルク推進機構オリジナル商品は、最先端の「6A繰糸機」にて繰糸され、途中で染めむらなどの原因となる節(ふし)があれば機械が感知。スタッフが節を取り除き、素早く糸をつなぎ直します。優れた最先端の機械と熟練の技によって、なめらかで細さも均一な生糸が出来上がるのです。

農家で生産された繭は、安中市にある国内最大規模の製糸工場「碓氷製糸」で生糸に加工されます。工場では中の蛹(さなぎ)が羽化しないように熱風乾燥し貯蔵。糸がほぐれやすいよう繭を煮てから糸を引き出し、自動繰糸機にかけます。
繭糸は髪の毛の約4分の1の細さ。数本の繭糸を撚り合わせて、1本の生糸が作られます。
富岡シルク推進機構オリジナル商品は、最先端の「6A繰糸機」にて繰糸され、途中で染めむらなどの原因となる節(ふし)があれば機械が感知。スタッフが節を取り除き、素早く糸をつなぎ直します。優れた最先端の機械と熟練の技によって、なめらかで細さも均一な生糸が出来上がるのです。

独自の品質検査基準
切繭ひと粒およそ1g
その品質の違いは0.01gに表れる

富岡で生産された繭は、すべて富岡シルク推進機構にて荷受けされます。その際に富岡シルク推進機構独自の厳正なる検査を受けます。農家ごとに汚れや不揃いの繭が無いかをチェックし、0.01gまで量れるスケールを使って計量。1粒の繭から得られる糸の重量が多く、高品質な繭を生産した農家をきちんと評価しています。手間暇かけた検査は、農家のモチベーションに繋がり、ひいては繭の品質向上につながるのです。

地域の連携プレーが生み出す
唯一無二の生引きシルク

富岡産の繭から糸を繰るのは、お隣の安中市にある「碓氷製糸株式会社」。採れたての繭を熱乾燥処理せず生糸に仕上げる「生引き製法」は富岡シルクの特注であり、地域の連携と信頼があってこそ。1年で最も上質とされる春繭を使った生引きシルクは非常に希少であり、比類なき艶、優れた発色性において唯一無二の美しさです。

世界最高ランクの繰糸機を有し
国産生糸の約7割を生産する
「碓氷製糸」

「碓氷製糸」は全国に2社しか残っていない現役の機械製糸工場です。純国産にこだわり、扱うのは日本で生産された繭のみ。中でも富岡シルクには世界最高ランク「6A」繰糸機を使用し、精密な機械と熟練の手仕事で、美しい光沢を放つなめらかな生糸に仕上げます。ホルマリンなどの防腐剤を使用せず、繰糸する独自の技術を確立。赤ちゃんの肌着に使われるほど安心・安全な生糸を生産しています。

シルクの本場、群馬県富岡市。
その豊かな自然と、
人々の想いで作られる
富岡シルクをぜひあなたの
お手元に。

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